明日の君へ

別居生活の記録

入居二年雑感

この部屋を借りてここに移り住んで二年が経った。便利な立地で買い物や移動に都合が良く快適な住まいと感じる。不満は殆ど無い。 この時間の経過をはや二年と云うべきか、或いは未だ二年と云うべきか。悩ましいところだが今改めて思い出そうとしても最初の一…

二年経過

家を出てこの日記を始めてから大方ニ年が経った。たまに会う家内は変わらず美しいが歳は取ったなと感じる(人のことばかり歳を取ったなどと云うのも難があるから、自分についてもここ2年で老け込んだとしておく)。相変わらず夢や希望はない。 ただ死なないか…

2022年の年の瀬に寄せて

今年が終わろうとしている。振り返るに諸々の思いが湧き上がるが、やはり今年を語るには或る人物との出会いに関して避けるわけにはいかないだろう。その方には多くのことを教わった。教わったと言えば過去のもののようではあるが、実際にはその教えは今も現…

自分探し

とある場所に格納されている過去の日記を読む。 2005年に始まり以後十有余年に渡って書き綴られている。楽しいことや皮肉めいたこと、驚いたことや当時の知見における考察記など様々だが、概して楽そうな雰囲気を感じる。振り返ると如何に無計画に生きてきた…

ヨイトマケの唄

よいとまけ 建築現場などでの地固めのとき、大勢で重い槌(つち)を滑車であげおろしすること。また、その作業を行う人。作業をするときのかけ声からいう。美輪明宏作詞の歌謡曲である。美輪が銀巴里でシャンソン歌手として歌っていた頃、東大の建築工学科に通…

無題

2019年9月、山梨県道志村のキャンプ場で女児が行方不明になる事件があったがそれから2年数ヶ月の時間が経って遺骨と遺留品の一部が発見された。そして今日、DNA型鑑定の結果、不明女児の遺骨であると断定されるに至った。我が子の帰りを信じ、待ち続けた家…

無題

悪弊に身を沈め自堕落な毎日を過ごし、そのことに対する自己否定を繰り返すことはある種自傷行為に近い快楽がある。 生きている実感と自らの生を自分が許容する安堵感の甘美な味わい。 抜け出すのは困難を伴うだろうがこの堂々巡りの迷宮から逃れたいと願い…

入居一年経過

今の家に借り住まいを始め一年が経った。一年前に日記で書いた内容を見返したが、自分の先読みの見立てというものが如何に甘いかということを身に染みて思い知った。 先読みというものはどれほど悲観的であったとしても本質的に希望的観測に過ぎないのだ。 …

一年経過

家を出てこの日記を始めてから一年が経った。 考えてみれば振り返るほどの厚みのある時間ではなかった。一年が過ぎたという感慨もなく、こうやって人間は段々と歳をとり死んで行くんだろうなと感じている。夢や希望はない。 ただ死なないから生きている。 毎…

2022年始まり

今年の冬は寒さが厳しい。 先日降った雪は今日殆ど解けてしまい、日当たりの悪い公園に僅かに痕跡を残すのみとなっている。日記に書くこともなく、心も安定していると思う。何か成し遂げないといけないというような目標はなく、一日を無事に終えることに喜び…

10月1日(じゅうがついっぴ)

3月に家を出て7ヶ月が過ぎた。 張り詰めていた気持ちは随分と和らぎ、安穏とした生活を過ごしている。家のことを思うと胸が苦しくなるのは相変わらずであるものの、そうした感情に呑み込まれることは減ってきている。人生の浮き沈みを40前後にして知り今も試…

晩夏の折に

3月より始まった別居生活は今月末をもって6ヶ月経過となる。一つの区切りではあるが、先の見通しは未だ立たず、もやもやした心持ちは相変わらずの状態だ。とはいえ、つつがなく仕事に取り組めているのは何よりだ。資金面でも軌道に乗っており貯蓄も順調にで…

6月の終わりに

“多くの天才が死んでいく、自分がどれほどの才気を持つかも知らず、他人にも見出されることなく” マーク・トウェインの言葉だそうだ。私は子供の未来を案じ、人並みの幸せを願い、人並みの振る舞いを求めた。しかしそれは、人にはない子供の翼を、普通と違う…

孤独を愛する水無月

5月の段階で早まる予報だった梅雨入りは結局は例年より少し遅れてこの時期になった。車窓より望む重畳する山々に掛かる靄は新緑の生命力と相まり荘厳とすら云える光景を作り上げている。 水は命の源であり、赦しであり、そして祈りなのだと思わずにはいられ…

5月の終わりに

今月が終わる。 世の中的には緊急事態宣言の延長が発令され依然として新型コロナウイルス感染の収束には至らない状況だが、正直どうでもよいし事実うまく行ってないようだ。 生活は安定しており早寝早起きの習慣も続いている。娯楽もそれなりにあり、この時…

5月16日に寄せて

今年は梅雨入りが早まるという。 連休から梅雨入りまでの僅かな時期が一年で最も好きな季節であるだけに残念な年となるようだ。ただ、期間が長ければいいというわけでもないしその時期その時期で移ろいゆく季節に心を重ねてなるべくあくせくせずに生活したい…

今日という一日

つつがなく一日を終えて眠りにつく。 Youtubeで包丁などの刃物を再生させる動画に見入る。道具がまた使える状態になっていく様子がなんとも言えない満足感を与えてくれた。 自分は壊れた家庭に育っていない。 そのため壊れた家庭環境が子供の成長にどういっ…

番外編

昨日から一連の家内とのLINEのやりとりを経て思うことを記す。 きっと私は物凄く傷ついているのだ。 家族とのやりとりで今の家族の様子などを知ることが辛い。家内はきっと親切や善意でしてくれていることなのだと理解はできるが理屈ではなく胸が苦しくなる…

48日目

今日も心の重荷を解くために言葉を紡ぐことにする。新居の装備は概ね整った。簡単な食事の支度も可能だし、洗濯物も容易になり衣食に不便を感じることもない。資金面でも来月からは少し収入が増える見込みで、さらに言えば7月以降は収支はほぼ以前と変わら…

一ヶ月

今週末で別居からまる一ヶ月が経過した。少しずつ生活の安定化を目指しているところだが、まだまだ進捗は3割といったところか。面白いことにここに越してきて最初に揃えたのはタオルと掃除用具だった(寝具は別として)。今日もフローリングの掃除をしたが…

4月1日

春爛漫、新入職員や新入生の人々が期待と不安の入り混じった新鮮な面持ちで職場を練り歩く。そんないつもの4月初日だが私といえば今までにない新年度を迎えている。新居生活ももうすぐ1週間となり少し慣れてきた。家財道具も僅かずつではあるが充実しつつ…

4週目

今日から新居生活開始。差し当たって生活に必要なものを揃えるがしばらくはかかりそう。冷蔵庫を最初に買ったけど届くのは少し先になる。それまでに細々したところから揃えよう。お金は大切に使わないといけないけど自分の好きなもので揃えられる楽しみは初…

21日目

賃貸の契約も済みいよいよ明後日入居となる。ライフラインの契約や開通作業も準備完了。寝具の手配が間に合わなかったので何とかしないといけないが、とりあえずマットレスは月曜に届くので簡素な寝床は作れそうだ。 わたしのこの生活が一体全体どのような結…

別居12日目 審査とかもろもろ

不動産屋から審査会社に送った身分証明書が顔写真付きでなければならない旨連絡。運転免許証を携帯で写真を撮って送信する。 数日で審査は完了するだろう。入居はもしかすると来週初頭には可能なのかもしれない。 今週末は出張があるのでセットアップは難し…

別居10日目

昨日は買い物後ホテルに籠る。今日からまた1週間始まり。宿はしばらく予約したが週末はイレギュラーな仕事あるので少し注意が必要か。入居日が決まったらそれに合わせて家財道具の購入をしないといけない。荷受けもあるだろうし休暇は可能な限り取ろう。ま…

別居9日目

保証会社向けの審査書類は昨日コンプリート。ついでに今年の確定申告も終わらせる。 昨夜はなんか久々にぐっすり眠れた気がする。ホテルのベッドに慣れたのか、理由はよくわからないが悪い感じではない。 とりあえずこのような生活が少なくともあと2週間くら…

別居7日目

保証会社より収入証明の要求があった明日コンビニで住民票と共に書類を入手予定。ホテル暮らしにも疲れてきている。この週末はゆっくり過ごそう。

別居6日目

今日は東日本大震災から10年の日だ。わたしのこの10年は一体何だったのか、考えを巡らせる記念すべき日だ。自然災害で多くの命が奪われたあの日を過ごした当時の自分と今。無くしたもの得たもの入り乱れ、考えはまとまらない。淡々と過ぎゆく時間の経過の中…

別居4日目

ホテル暮らしも疲れてきて早く家を決めたいと思うようになってきた。国会議員が帝国ホテルに住むとかいう話をすごいなと思っていたが、実際本当にすごい。家賃と立地は難しい問題だがここに悩むのはもしかすると人生初かもしれない。大学の頃はあまり悩まず…

別居3日目

本日は新型コロナウイルスのワクチンを接種。1回目。 今のところは特に副反応なし。 今日もホテル泊。 一泊3800円のホテルをみつけたのでとりあえず2連泊の予定。 サウナよりはましだろう。色々な意味で。 早く住まいを決めなくては。とりあえずは。 …